レンズやカメラを修理する上で気をつける事(分解清掃、修理 注意点)
久しぶりの投稿です
今回はジャンク品のカメラやレンズを修理する上で自分が特に気をつけていることをまとめてみようと思います
1. 買う時に相場とレンズの状態を細かくチェック
以前に修理したRICOH GR Digital IIIですがこのカメラはバッテリー無し動作未チェックで880円でした
相場はカメラ屋によって差はありますがせいぜい2万円前後(修理時点)といったところでしょう
このカメラの時はバッテリーを持っていなかったので、購入は賭けに出た感じでした
相場は重要です
なぜ相場を調べるのが必要かと言うと
ジャンク品の値段が中古の並品と大差ない物が稀に含まれているからです
店員さんも全員がカメラに精通したプロではありませんので、ジャンク品とは言え少し値段が高いなと言うことはよくあります
なので状態や症状にもよりますが、レンズやカメラの相場は調べるのがいいと思います
外観だけで判断出来ない!
続いて外観についてです
この通りGRは購入時は触りたくないほどベタベタで普通の人なら買おうとは思わないレベルでした
おそらく店員さんもバッテリーもなく、この状態では動かないと判断したのでしょう
しかし家に持ち帰りバッテリーを入れると中は生きていました
ちなみにこのレンズはカビが生えているだけと思い購入したのですが
レンズ内部、レンズとレンズの分解が難しいところに購入時に確認できなかったくもりがありました
このレンズはブログにはしていませんが結局くもりは取り除けませんでした
またこのレンズはカビが表面だけに生えていただけでジャンク品になっていたので、分解もせずものの数分でピカピカになりました
このように、ジャンク品は見た目や状態等を念入りにチェックしないと修理不能レベルのものを買ってしまったり、逆に勝負に出て大勝利に繋がります
2. 自分でトドメをさしてしまう場合
ジャンク品を購入したはいいものの、手順を間違えたり無理やりネジを回そうとしてなめてしまうなど、二度と修理が効かなくなる事になってしまう恐れがあります
自分も何度もレンズを犠牲にしており、4本程度は生贄になっています
フラットケーブルを断線させた
GRは修理中にヒューマンエラーによるトラブルに見舞われました
それがフラットケーブルの断線
画像の通り、ケーブルが裂けています
これもコネクタから抜けばよかったのですが、おおちゃくして持ち上げていたら重力で切れてしまいました
このケーブルは代替品を購入して何とかなったものの一歩間違えたら大変な事になっていました
分解手順を間違えて復旧不可に
この事例はソースがなく独学でやろうとした結果こうなったのですが、カビが生えたレンズを修理した際に絞り機構を固定しているネジを外してしまい、クリック感を出すボールを無くしてしまったり、絞りバネが全部外れて自分の知識では元には戻せなくなりました
画像はないのですがこれで多くのレンズを犠牲にしてしまいました
先人の方の情報を確認
多くのカメラやレンズは既に分解して構造がどのようなものか調べてくれている方々がいます
その情報を見ないで自分の感覚だけでやっているとやはり失敗率があがります
逆に言えば分解した情報が無いレンズは、素人の分解は厳しいと見ていいでしょう
3. AFレンズは要注意
AFレンズはMFレンズと違い、ケーブルで繋がっています
そのケーブルを破壊してしまうと、焦点距離の情報やAF、手ぶれ補正に不具合が生じてしまいますので要注意です
このように細い1本のフラットケーブルで繋がっているものが多いので気をつけましょう
4.失敗を減らすには
自分が修理をしてきた感覚で言えば
- 道具を揃える
- 先に分解してくださった方を参考にする
- 情報がなければ諦める
- 自分の感覚だけで分解しない
- 練習用に110円レンズを買う
と言った事があげられます
他にも注意すべき事はありますが、これに尽きると思います
道具に関してもある程度揃えると1~2万円はかかりますが、専用の道具を使わずに分解に失敗するよりは全然マシだと思うので買う事をおすすめします
また、このレンズも既に分解した方のサイトを参考に分解して修理に成功しました
やはり情報が無い状態の分解は危険です
しかし失敗もいい勉強になります
どの手順で間違えたのかなど次回以降の参考となるので、練習をしましょう
5.まとめ
ジャンク品の購入はあくまでも自己責任です
ジャンク品は、壊れていたり修復が不可能なものの方が多いです
ですから、見極めは重要です
値段が安い
見た目が綺麗
と言った要素だけでの判断は難しいです
これらを踏まえた上で修理に挑戦する事が無難な選択だと思います
また初心者は道具を揃えた上で練習してからが一番いいと思います
最後までありがとうございました